平瀬道から白山 2

平瀬道登山口

登山口はエメラルドグリーンの美しい白水湖からすぐの所にあります
付近一帯はキャンプ場、大駐車場、ロッジ、それに98度の湯が湧き出る露天風呂も有ります(入湯料・300円)
平瀬登山道は余り知られていないので、登山口もさぞかし秘境だろうと想像しましたが、なかなかどうして素晴らしい環境です

では、出発! (午前11時20分)

ブナの平瀬道

登山口からは急な木の階段が続きますが、ゆっくり登れば楽々!!
あたりはブナやミズナラの原生林に囲まれ気分は爽快です

登り始めて2時間弱、標高は1800m付近でしょうか・・・
樹林はダケカンバも加わり、眼下に美しく清らかな白水湖が見えました
「こんな素晴らしい景色を独り占め出来るなんて・・・」 と長老は暫し足をとめて感激 ・・・

白水湖

でも、先はまだ長い! 5分ほど休憩して出発 ・・・ やがて
登山口から約2時間半で2,038mの大倉山のピークに到着しました
熟年がダラダラと登った割には、まぁまぁのタイムだと思います???
山頂は樹林に囲まれていて標識が無ければここが山頂とは気づかないかも知れません

大倉山

山頂から少し下った所に立派な避難小屋がありました
内部も清潔で広く、寝袋を持って来ればここでユックリ一夜を過ごせそうです

大倉山避難小屋

「腹へったなぁ~!」
と時計を見ると、はや午後2時少し前でした ・・・
健脚のYamada505は私より随分前に到着し既に昼食は済ませたとの事
急いで握り飯を2つだけ食べ、食後のコーヒーも飲まずに出発しました
ここから室堂へは明るい内に着けるはずですが初めてのコースなので万一のアクシデントに備え先を急ぎました

写真の左のピークが大倉山です (ピーク通過後、振り返って撮影)

しばらく登るうち、長老の足取りに変化が起こりました
「あぁ~シンド ・・・ 何か空気が薄くなってきたみたいや!」
彼は標高2,000mを越えるといつも持病(?)の高山病に襲われます
余りひどい症状では有りませんが全身から力が抜けてしまうらしい ・・・

「時間はタップリ有る! まぁ、ボチボチ登ろ ・・・」
と、私が云うより先に彼はリュックから携帯酸素を取り出してスパスパと酸素を吸い始めました
効果のほどは良く判りませんが、その後の彼の足取りは幾分もとに戻ったように思えました

そして ・・・
大倉山を越えた頃から、あちこちで可憐な花が我々を迎えてくれました
私にはそのほとんどが初めて見る花々でしたが、清楚な美しさはとても言葉で言い表すことができません

タカネナデシコ

タカネナデシコ

クルマユリ

クルマユリ

と、まぁ、次々と可憐な花が登場しますが、ここはひとまず室堂へと急ぎます (写真の人物は下山中の他人様です)

花の登山道

15時ジャスト、歩き始めて3時間40分でカンクラ雪渓に到着しました
少しガスが出てきたのでまわりの景色が見えません

カンクラ雪渓

標識から少し行った所でガスに加え強い風も吹いてきました ・・・ 
道の左は千尋の谷、油断は禁物です!

霧の平瀬道


NEXT